これもやってみたいゲームの1つでした。(2007年発売で、2009年にプレイしました)
ゲーム自体はあまり高い評価ではなさそうだったんですけど、もはややりこみがなかなか出来ない私には、あっさりしたゲームでも気分転換になるし、キャラがとても美麗で、ゴシックな雰囲気のある話っぽかったから、それでもいいやと思って。とにかく絵と雰囲気で興味を持ってました。
すでにファンディスクの「イースター〜」も出てたので、入手するのはツインパックでもいいかとも思ったのですが、できるだけ安く購入したかったし、別に一度にやらなくても・・・どうせ時間ないし。と安価なものを別々に購入することにしました。ってことで、「イースター」は後日。(試験勉強の予定もあったしね)
ちなみに先に漫画の1巻は読んでいたのですけどね。ちょっと絵が部分的に好みじゃなかったのですが、話の流れは把握できました。
で、ようやく入手しプレイしました。OPはとても綺麗ですし、歌声もよいです。
が、操作性はいまいちでした。コントローラーのボタン操作が覚えにくいというか。
大体メニューって、スタートボタンが多いのですが、これはなぜか△(上)のボタンでメニューを表示させます。
で、×ボタンでウインドウ隠し。美麗なイラストを見る時重宝しますが、ボタンを押すとなぜか音がでるのが興ざめ。
で、□ボタンで既読スキップ。(これも右1とか多いのになあ)
あと、ボタンを押しても反応が鈍い気がします。なので、ちょっとズレるというか。
セーブもちょっと時間がかかるし、セーブが終わった後も大抵キャンセルボタンかで元の画面に戻るのですが、こちらはもう一度○ボタンを押して戻るが、ちょっとめんどうくさいです。
まあ、クイックセーブやクイックロード、あるいは巻き戻しがあるので、ぶっ続けでやるにはいいのですけど。
(ちなみにED後のアルバムにてCG鑑賞でのボタンも、説明はあるのですが非常にわかりづらいです)
あと、人形たちとの「好感度」ですが、これも確認しにくいんですよ〜
メニューの一部に「好感度」があるのですが、(これもボタン操作の悪さの一部ですけど)メニュー表示がいちいち消えるんです。
例えば、セーブしたあとそのまま好感度がみたいなって思っても、セーブしたあと表示が消えるので、また△ボタンを押してメニューを出して、「好感度」を見なくてはいけないので非常にめんどうくさいです。
さらに、これはわざとかもしれないのですけど、大抵の乙女ゲーでセリフの選択肢によって好感度(新密度)がUPすると、選んだ直後になんらかのアクションがされます。しかし、このゲームはそのアクションが(青いバラが出現するのですけど)かなり後なんですね。
なので、選んだ時には誰の好感度がUPしたのかすぐにわからないわけで、しばらく会話を続けていてようやくUPしたなってわかるんです。ということは、間違っていてもその分時間のロスがあるわけですよ。青い薔薇が出るまでわからないんですからね。いつ出るんだろうって思いつつプレイしてて結局出なくて「あ〜、さっきの選択肢違ってたんだ」ってロードし直すことがあります。
さて、物語は、不思議な力を持つ人形師見習いのハンナ(名前変更可)が、5人の精霊人形と出会う話です。で、その精霊人形たちと恋ができるらしいです。
なんかゲーム自体はそれほど難しくないのですが、精霊人形に関する会話の中身が問答のようで、いまいち理解できず、私はなんどもセリフを巻き戻して、内容を確認していました。
以下、プレイ内容とキャラ紹介含みます。
初回プレイは、ノーマルEDでした。
てか、最近怠けて時間短縮で攻略サイトとか見てしまうのですけど、なんか簡単らしいし、これはなるべく見ないようにしようと思いました。まあ、誰を一番最初に攻略しようという意思が明確ではなかったんで、途中から特定キャラがいいかなvとも思ったんですが、やはり好感度が途中からでは不足してたので、結局ハンナが精霊人形たちと別れて一人でがんばるEDでした。でも、スチルだけじゃなくてノーマルも長々とエピソードとして語られるところがちょっと丁寧かなって思いました。
◆ハンナ
・・・主人公の人形師見習いの女の子。5歳に両親が亡くなってから人形師のおじいさんに引き取られた。ハンナも小さいころから人形が大好きだったが、なぜかある時から、おじいさんから人形を作ることを強く禁止され、戸惑うがおじいさんと約束する。数週間前にはやり病でおじいさんが亡くなった後、地下室で眠っていた精霊人形のウィルを目覚めさせてから物語が動き出すという感じ。
見た目はとても可愛い女の子ですねv(ただ、デフォルト名をハンナのままにしても「ハンナ」って声つきで読んでくれないのが残念)コスチュームもお人形みたいですし、足が見えるスカートですが、素足がすべて白タイツで覆われているところがなかなか珍しいというか、ある意味萌えポイントかもしれません(?)
「人形師」は近所からは怪しい職業と思われていたのか、(人形目当てのお客さん以外は)人が全く寄り付かず、親しい人間もあまりいなかった様子です。同年代の友人も出てきません。そのため、人形を友達としてこよなく愛し、精霊人形に対しても心があるからと人間と同様に扱います。
ちなみに家事は全くできないらしく、メイドのようなことをしていたエミリーがいなくなってから、かなり苦労していた様子。(このへん共感するというか、ほのぼのするというか)
そうして物語の中でハンナは精霊人形と出会いながら、彼らのことを知っていきます。
◆エミリー
・・・主人公が作った初めての人形。たまたまハンナが人形を作ったところに、寂しがっていたハンナのそばにいたいと願う精霊(?)が入り込み動き出したらしい。それを知ったハンナのおじいさんは、それ以来ハンナに人形作りを禁止する。
未熟なハンナが作った人形なので、1日1度はネジを巻かないと動けなくなり、外にも出歩くことはできない。メイドのように家事全般請け負っていて、何よりもハンナのことを大事に思う。それゆえ、ハンナを粗雑に扱うウィルの印象はよくない。ある時、エミリーは人形の体から消えて動かなくなる。そして、復活を願うハンナはそのために行動を起こすのだが・・・
(ある意味、ハンナの行動の根底には常にエミリーがいるような気がします)
◇精霊人形ワンポイント◇
精霊人形は、昔々不思議な力をもつ人形師シャムロックが作ったと言われる人形で、姿が欲しいと望んだ精霊のために魂の器として人形を作り、そこに精霊を閉じ込めたものらしいです。
シャムロックが作った精霊人形は5体あるようです。ちなみに読み方は「エレメンタルドール」。
精霊人形は人間と同じように意思も感情も言葉もあり、それによって行動しますが、制約があります。
彼らはそれぞれシャムロックが作った特別な鍵によって動くこと。
そして、その鍵でネジを回した人間が人形の主「オーナー」になります。
精霊人形はオーナーが死ぬまで動き、オーナーが死ねば動きを止め、次の目覚めまで「眠り」につきます。次にいつ目覚めるのかは人形たちにもわかりません。誰かが鍵を回さないと目覚めないのです。
また、鍵はオーナーの証です。今のオーナーが鍵を他の者に手渡し(あるいは盗まれても)人形の鍵でネジを回せば、その者が次のオーナーになります。
精霊人形は今までのオーナーを顧みることなく、新しいオーナーとともに行動しはじめます。
そしてオーナーに命令されたことは、好き嫌いや善悪関係なく行動する危険性を持っています。
とまあ、少しずつ明かされる、こういう精霊人形の制約が物語の核となっているのですね〜
◆ホブルディ・・・当初、メインぽいウィルを攻略しようかと思いましたが、ノーマルEDの時に途中でルディが気になりちょっと狙ってみたのですが、ノーマルEDで失敗したので、今度は慎重にルディ寄りの選択肢を選んでいきました。すると、好感度画面の彼の顔が次第に笑顔になっていくんですね〜v(バックもピンク)
金髪碧眼のまるで「おとぎ話の王子様」のような容姿の精霊人形。でも、実は腹黒?で、ちょっといじわるな性格。でもって、孤独を嫌うさびしがり屋。眠りたくなくて、次々とオーナーを自分から求めるやり手?の人形。
ハンナと出会った当初は、貴族の根暗のお坊っちゃまアーヴィンが「オーナー」だったが、ある事件からハンナが彼のオーナーになることに。(というか、ルディがハンナを狙っていた)
ホブルディという名前があまり好きではなく、「ルディ」と呼んで欲しいとのこと。
(たしかにルディのほうがいいと思います、うん)
一番最初に公式サイトで見たときは、フリルやレースの貴族っぽいコスチュームからあまりに王子くさくて、かえって興味なかったんですけど、プレイしてからはルディは一番のお気に入りになりましたv
ルディの声は高城元気さん(かなり好きな声ですv)
もうホントに絵が綺麗ですよね〜vvキャラデザは薄葉カゲローさんでしたっけ。惚れ惚れします。スチルは絵によってちょっと顔が違いますけど、それはどのゲームでもあるし。でも、どれも良いですv
剣を持つルディは不敵な笑みを浮かべて超かっこいいしv(てか、なんで精霊人形は剣を常備して戦えるのか謎。現出って言葉から、剣は自然と出現するらしい)
王子様然しているルディより、ちょっと弱みを見せた彼のほうが好きです。(やっぱの人間味があるから?)
でも、ルディが白手袋をはずして素手で触れた時、そのスチルを見て私もハンナと同様、ちょっと愕然としました。外見はどこを見ても人間と同じようなのに、その手には体温はなく、そして明らかに人形であることのわかる関節の作り・・・(正直あの手では、白手袋しててもごまかせないのでは?と思うのですが、ゲームだし)ちっぴり悲しくなりましたね。思わず、服を脱いだらもっと人形形態してるのかなって、思ってしまいました。
ルディはハンナがあまりにも人形と人間を区別なく接してるので、怖くなり自分が人形であることをハンナに再確認させた・・・らしいのだけど、ドキリとする場面の1つです。
で、そのホブルディEDを迎えました。まあ、 人形との恋愛なんて考えられるのは決まってますけどね、予想通りでした。でも、それでいいんですよ、夢ですから。「遥か」の泰明さんと一緒v
ここで分かったことは、精霊人形は涙を流せないってことですかね。
EDまではそれほど甘くはないのですが、EDエピソードはかなり甘いです。
にしても、ルディはどうやってハンナにプレゼントするお金を稼いでいるのでしょうか? ん〜、ルディならやり手なんで、やろうと思えばなんでもやれるかな〜、力仕事はやりたくなさそうだけど、やっぱ接客業で営業スマイルとか似合いそう。
あ、あと「アルバム」のCG鑑賞で、CGに対してキャラのコメントが聴けるのは、Very goodでしたv あの場面でルディはこういうことを思っていたのか〜って分かって、楽しいですよ。
「この時、絶対君を次のオーナーにするって決めたんだ。それは同時にアーヴィン様を見限った瞬間でもあったけれど」には笑いました。
★このルディをプレイした時点で、すでに私はこのゲームが好きになりました。でもって、また続編も見たいし、CDも聴きたいなって。で、再度ルディルートを繰り返してしまいました。(既読スキップも重宝します)
★ちなみに・・・ジルルートでは、ルディは主人公たちとは別の立場で行動するので、腹黒で怖いですよ〜。
(ルートによって、それぞれ人形たちの話や立場が変わっていくようです)
◆ウィル
・・・ルディの次に攻略しようかと思ったのですが〜、ちょっと迷いました。というのも、ルディ・ジル・ジャックの3人形は途中でルートがはっきり分かれる選択肢があって、そこで狙えるんだろうなって思うのですが、ウィルは目に見えてのルートがないので、どこでウィルのルートに入るかわからなくて。でも、とりあえず、ウィルの好感度をあげるようなセリフ選択をして、ジルのルートに入ってみました。本来、そこからジルの好む選択肢を進んでいけばジルとのEDを迎えられるのでしょうが、それを避けてあえてウィル寄り、もしくはその他キャラ寄りの選択肢を選んでいったら、なんとかウィルメインの話になっていきました。
ちなみにウィルによると、精霊人形は食事を食べられないこともないが(食べる仕草はできる?)、体の中で食べ物を消化できないらしい。そりゃそうだ、それができれば排せつもOKだしな。
(漫画の「カラクリオデット」でも、食べたあとおなかの中を掃除していたような?)
ウィルがハンナの家の地下室で眠っていた精霊人形で、ハンナが彼を目覚めさせたことから、彼はハンナの人形となります。容姿は他の人形同様かっこいいのですが、口を開けば無愛想でぶっきら棒で口が悪く、オーナーになったもののハンナも会話に困っていた様子。
しかし、それは彼の過去に要因があったようです。あまり詳しく書けませんが、過去の事件によりウィルは数百年以上も眠り続け、そして本当はもう目覚めることはなかったといいます。しかし、シャムロックの力を受け継ぐハンナの声につい目覚めてしまったらしいです。
オレ様で無愛想だけど、実はハンナのことを甘やかさずに見守っているという、精神的には一番大人なのかもしれないですね。(まあ、人形は経験値だけは大きいですから)
ちなみに、ウィルのイベントでは、服を脱いで上半身裸の場面があったのですが、鎖骨下からはやはり人形形態でした。(妙と言えば妙なんですけどね)
あとウィルのルートでは、ちょっとイグニスとの関わり方が少し違います。自分が長く眠っていたからイグニスは使命を果たせず、孤独に耐えられずに人形師の暗殺に手を染めてしまったんだろうってウィルは言ってました。
(他のルートじゃそんなことは言いません)
ウィルED見ましたけど、まあ、こんなもんですかね。相変わらずえらそうというか(笑)亭主関白??
でも、たぶんウィルは力仕事とか頭もよさそうなので家庭教師とかも出来そう・・・なので、なんとか生活はOKな感じ?だって、人間になったら、食べないといけないですもんね。(ついつい生活費を考えてしまう私でした)
ちなみに、声は中井和哉さんでした。あの声も嫌いではないんですが、ウィルの容姿を思うと、私はちょっとマッチしない気がしないでもなく。他の方の声でも聴きたかった気がします。
全体的に、ウィルルートは、あまり私はときめかなかったです。しかし、ウィルは誰のルートでも攻略できるのかな??
ウィルとエミリーの口げんかが面白いです。(気になったんですけど、ウィルはエミリーのことを「能面人形」ってたびたび言ってますが、「能面」って知ってるのかな〜?って思いました)
★ある程度までプレイするとパターンが同じなので、選択肢もわかりやすくなってきますよ。
◆ジル
・・・ウィルで、ジルルートに入ったので、今度はジルを攻略してみました。ジルは公式サイトでその容姿を見た時あまりの美人さんに驚きました。もう深窓の令嬢って雰囲気なんですよ。(注・男性)
はかなげな感じではないのですが、上品で穏やかでいつも微笑みをたたえていて赤い薔薇がよく似合う感じ。(しかし、なぜスカートをはいているのか謎)でも、中身は誰よりも紳士だそうです。
ジルのオーナーは、グロリアという伯爵令嬢で、ジルは彼女のことを「姫」と呼んでいます。グロリアは元々ハンナのおじいさんが作る人形のお得意様で理解があり、貴族でありながら庶民のハンナのこともまるで妹のように可愛がってくれる綺麗な方です。が、とある事件をきっかけに、ジルのオーナーは、ハンナへと変わります。
そうですね〜、ジルの悩みはあまりたいしたことがなかったと思いますが(すみません)基本的にはルディと同じ流れですね。全体的にときめくことはなかったですが、キレたジルはいいかもね(笑)
つまり、いつもじゃないジル?余裕のないジルというか、勇ましいジルというか??
なので、EDのスチルの男装のジルは大変かっこよかったですv
声は・・・微妙ですね。合っているような合っていないような、そんな感じ。
イベントで思ったことは、「ルディは手、ウィルは上半身」でハンナに人形の証を見せたけど、ジルはそういうことをしなさそうだな〜って思ってたら、やはりそうでした。(顔を触れさせて、体温がないことを示しただけ)
あと、面白かったのは、復活した時のエミリーの毒舌ですかね。
エミリーがいない間、家事の全くダメなハンナは貧しい食生活をしていて(買ってきたパンと缶詰)、それを知ったエミリーは、ジルに怒りをぶつけます。(ウィルには期待してない)しかし、ジルはいかにも貴族っぽく、家事いっさいやったことがない様子で弁明すると、エミリーから「言い訳です」と一喝されるとこがもう笑っちゃいます。
でも、私もちょっと思いましたね。ジルって庶民には「役に立たない人形かも」って(笑)
まだジャックのほうがいいかもね〜(彼は研究熱心だった)
きっとジルは今まで、その容姿と雰囲気から、お金持の人ばかりがオーナーだったのかもね。
なので、きっとED後も、グロリアさまに呼ばれて貴族っぽいつきあいとかで、バイトしてるのではないかと思います。
◆ジャッック
・・・イグニスとウィルを除く、3人の中では最後に攻略。ちょっと登場シーンが不気味でしたよね〜。しかも、私はルディから攻略しちゃったからさ〜、ルディルートのジャックはとんでもないことをやってしまっていたので、不気味さ倍増という感じだったのですけどね、いざプレイしてみたら、ジャックルートはわりと笑いが入ってましたね。研究熱心&探究心旺盛で、何に対しても「興味がある」で、やってしまう。どっちかというとマッドサイエンティストっぽいのですけど、とりあえずオーナーのいうまま行動している感じ。
当初は、産業革命で成り上がった孤独な紳士(レドモンドさんだっけ?名前忘れた)がオーナーだったが、ある時からハンナがオーナーになります。
イベントも全然甘くありません。いい場面でもハンナを「乳幼児扱い」で笑います。
例のごとく、「ルディは手、ウィルは上半身。ジルは顔」で人形の証を示したけれど、ジャックはいかに?と思っていたら、超ドアップの切れ長の目が!つまり、目でした。(あんまり、わかんなかったけど)しかし、眼鏡でごまかせるのかな〜、まあ、角度によってはわかんないけどね。
ちなみにジャックはひたすらオーナーになってもハンナのことを「人形師」と呼び続けていたのだけど、さすがに終わり間近には「ハンナ」と呼んでいましたね〜。
あ、そういえば、ジャックはハンナが作る食事を「悲惨な食事」と称してました。
ED後、彼はまさにハンナの食事を実体験しているわけですね(笑)
どっちかというと、CG鑑賞のコメントも面白くて、甘いですよ。カラスには笑ったわ。
にしても、このジャックルートではジルが悲劇だったのだけど、影が薄かったなあ・・・
なんていうか、ルートによって、犠牲(?)になる人形とオーナーが1組いるんだけど、それがやるせないといえばやるせないですね。
◆イグニス&ノーマルED(その2)
・・・イグニスはシャムロックが作った最後の精霊人形で、オーナーを持たずに行動できる特殊な人形です。それというのも、彼には他の人形にない課された「解放する使命」があったから。
★精霊人形ワンポイント
解放について。解放とは、人形の体に閉じ込められた精霊たちが、その体から解放されることを言う。(つまり以前の体をもたない存在になるということ)精霊人形を作ったシャムロックが、人間たちとの関わりあう中で、彼らが後悔する時がくるのではないかと懸念し、その時のことを考えて、自分の死後も彼らを解放できるよう唯一イグニスに「解放の執行者」として使命を与えた。(というか、イグニスいはく、自分から望んだらしい)
ただ、解放には条件があり、それぞれ精霊人形のもつ鍵がすべてそろうこと、シャムロックのような力を持つ人形師の
が必要なことがあげられる。
そんなわけで、イグニスはまるで裁判官のように長年人形の行く末を見守ってきたわけです。
で、時代がたつにつれ、人間のオーナーたちが次第に無茶な命令を精霊人形たちにするようになり、多く罪を犯し始めた頃から、イグニスは解放を考えるようになったようです。また、同じようなことを起こさせないために(イグニスの意思で)人形師を殺すようになったらしいです。
そして、数百年眠っていたウィルが目覚め、5人の精霊人形がそろい、なおかつハンナという力を持つ人形師がそろった今、解放のチャンスとしてハンナたちの前に現れます。
はっきりいって、イグニス以外のルートではかなり悪役っぽいし、えらそうだし、ドスがきいてて、やたら人の弱みにつけこんで話をややこしくするお邪魔虫のような存在ですが、イグニスルートでは彼の重い使命や孤独を知るので、同情を禁じ得ない感じです。
(正直、その時のイグニスは、コスチュームも含めてというか子安さんの声はあまり好きじゃないです。なんか固定されてるっていうか、よくある役っていうか、ありふれてたから。銀髪の長髪で何もかも知っているような尊大さは、妙に「幕恋2」の庵を彷彿させます)
さて、ジャックのルートからイグニスを狙ったんだけど、失敗してノーマルEDを迎えてしまいました〜。イグニスの好感度を1番あげて、4章でハンナがイグニスにさらわれた展開になったので期待しましたが、ダメでした。ただ、ここで悲しかったのは、最後に精霊人形たちを「解放」する場面で、今までになくつらいセリフがあったからです。
1)のノーマルEDは、おそらくイグニス以外の精霊人形と仲良く行動を共にしていた場合で、解放される別れ際、多少温度の差はあれど、みんなハンナの決意を承諾し、安らかな顔をしてハンナに別れの言葉を告げるのですが。
このイグニスルートの「解放」は、全く違ってて。ハンナがオーナーとなった3人の精霊人形たちは誰も解放を望んでなくて、必死にハンナをイグニスの手から救おうとするのですが、ハンナがみなを解放すると決意し、「命令」と称し無理やり断行した形になっています。そのため(私もそうですが)3人の精霊人形は裏切られた気持ちでいっぱいで、人形でいたいという未練、なぜハンナがそうするのかわからない、という不満な気持ちで、否応なく解放されてしまうんです。そう、まるで浄化されるのをいやがる霊のように。
今までともに過ごしてきた彼らの言葉は、わかるだけに、これはちょっと見ていてキツかったですね。
で、イグニスを再トライ。どこの選択肢がダメだったのかわからないのだけど、とりあえずニューゲームから初めて、たぶんこれかな〜と思いつつ選択肢を進めていって、そしたらまた同じ「解放」場面になったから、今回もダメなのかな〜って思ったら、イグニスのスチルが現れて無事EDを迎えることができました。
が、微妙ですね・・・。たしかに今まで孤独に生きてきて、誰よりもシャムロックに忠実であった彼だから幸せになってほしいと切に願うのも当然なのですが、やはり無理やり解放された他の精霊人形が浮かばれないと思うんですよね〜。そのへんの救いがあればよかったのにな〜って思います。誰もがHAPPYなEDが見たいですね。
しかしさ〜、解放ってなんで全員一緒でないとダメなんだろう?解放されたくない、されたいは、それぞれ違うわけだし。無理やりというのもねえ。もっとも、人形として存在し続ける者がいたら、解放の執行者であるイグニスもまたずっと彼らを見守り続ける役割が続き、この世に存在しなければならないから、そういう意味ではイグニスのことを考えたシステムなのかな・・・。
ちなみにエピローグのイグニスや、CG鑑賞のイグニスのコメントを聴いて、ツンデレだと思いました。
そして一番真面目な奴かもしれないと思いました。
ハンナに恐怖を与えていた時のコメントではひたすら謝ってばかりで笑ってしまいますよ。
★てなわけで、コンプリート。攻略サイトをどうしても見ないとダメってわけでもないので、ラクでした。
まあ、いろいろと疑問点とかあるのですが、私はこのゲームを気に入りましたよ。(特にルディがvv)
綺麗なイラストなので、ビジュアルブックも欲しいなあv
・・・と思ったけど、絶版なんだって。中古でも値上がりして5000円以上してるみたいです(うげ〜)
さすがにそれは買えないですが、まあ、運がよければ入手ってことで。
で、結局、続編的な「イースター〜」も(たまたま安いのを見つけたので)入手決定です。
PSPとかDSもパックであるけど、携帯ゲームは苦手なのよ(昔人間・画面が大きい方が好き)
★追記:なんと!ビジュアルブックを入手しましたvv
しかも新刊で定価。めったに行かないちょっと遠い本屋さんの店頭にあったんです〜!!
別の本を目的に買いに行ったのですが、ネットでもないと思ったのに、いやびっくり。
んで、そのブックですが〜イベントのスチル画像と、設定資料と下絵?短編小説が少しでした。
綺麗だけど、やっぱビーズログのファンブックは高いよ・・・(2010.1)
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