〜花宵と私〜
◆有名な携帯恋愛ゲームですよね。でも、私がちゃんと話を知ったのは最近で小説(文庫本)からです。もともと私はPCメインで携帯電話をろくに使わないんですよ。(料金の負担が重複するのもヤだし)だもんで、携帯ゲームは全く知らないし、花宵も名前だけ知ってたぐらいですかね。 でも、ある時小説を読む機会があって。最初は文体に慣れなくて戸惑いました。なにせ、原作の携帯ゲームを知らないものだから、ころころ視点や1人称が変わってるので、最初は誰の視点かもさっぱりわからなくて、そのうち「ああ、キャラごとに違うのか」とキャラマークで分かりました。 マークといえば、菫だけなんでアレなのかわかんないんですけど、知ってたら誰か教えてv そんな感じで切れ切れのような話の流れだったんですが、読み始めたらなぜだか止まらなくて。 (例えば寝る前にちょっと読んでみようと思ったら、結局夜更かししてしまった感じ) そんな感じで、文庫を4冊読みました。 小説は1〜3冊目までで、綾芽が自殺を思いとどまった時点まで描かれてます。(サイドストーリーや、「理事長室へようこそ」も面白かったv) 4冊目はアフターストーリーということで、ゲームのその後の話で、書き下ろしのようで5人のキャラクターそれぞれの甘い話が載っていてとてもおいしいです。 それらを読んで初めて、ゲームをしてみようかなと思いました。 その前にCDドラマも聞きたくなったりして。さすがにたくさん(キャラクターCDも含めて)発売されているのですべて聴くのは時間がかかるでしょうけど。とりあえず、「君の金色、僕の紺碧」1枚聴いて。 CDも小説とは違った部分が描かれていて、なるほど〜とか思ったり。 その後、たまたま2009年5月にPS2の限定版(新品)を半額で入手できたので、ようやくプレイしたわけです。 といっても、当初ややこしそうかな〜と時間短縮のためにガイドブックを見ながらプレイしたので、ちょっと面白味に欠けてしまったと残念です。(でも、何度もリプレイする気力がないので) たしかにね〜、絵は好みが分かれると思うのですよ。私も初めは好みじゃなかったんですが、やっぱ慣れました(笑)声はみんなよいですv(ただ桜沢だけはちょっと上手くないかも) ◆さて。知ってる人は流してもらってかまわないのですが、一応簡単に。 主人公(プレイヤー)は23歳の新米女教師。(これってなかなかツボですよv) 教職浪人していたところ、宝生グループが出資している名門のお坊ちゃん学校「月華修学院」から声がかかって採用されます。嬉しさも束の間、宝生家先代当主の連太郎から宝生一族がからんだトラブルに巻き込まれることになります。いきなり「宝生5人の一人と結婚してほしい」と言われ、さらに「ロゴスを知るもの。ロゴスを解放してほしい」と無理難題を押し付けられます。 ロゴスってなんぞや。私にもよくわかりません(苦笑)。なんでも江戸時代から続く宝生家の呪いだそうで、そのせいで、一族は皆悲しい運命にとらわれているらしいです。(そのくせ日本経済を2分する大グループらしいからよくわからない。つまりは物理面や財政面ではなく精神面というか人間関係面が悲しいとでもいうんでしょうかね) そんなわけで、主人公がかかわる相手は一癖も二癖もある人物ばかりなのでした。 ちなみにゲームの目的は一応恋愛EDなんですが、ロゴスを解放することによって恋愛度?がかなりあがるようになってます。(会話の選択肢も非常に多いです)なのでロゴスを解放することも手段として必要となります。ただ、そのロゴス(呪われている言葉)を取得するのがまた面倒で、「花宵ヴィジョン」と呼ばれる暗い画面の中で、セリフの中から「これだ」と思う単語を見つけるわけです。なので、いいかげんにスキップしてると、取得するのを忘れてしまうのですね。まあ、忘れても何かのEDには辿り着くようですが。 恋愛のグッドEDの他、バッドEDもいくつかあるらしいし、ノーマルEDもいくつかわかれてるらしいです。かなり繰り返さないといけないみたいですが、条件が詳細になっているので、長い話なのに最初から始めないといけないことが多いですね。(なので、毎日ボチボチ楽しむにはいいかもしれませんが、さっさとコンプリートだけしたい人はめんどうくさいかも) セーブはどこでもできるので助かります。 あと、ロゴスを解放するにつれ(ストーリーが進むにつれ)選択肢に関係なく自動的に皆さん主人公を慕ってくるのが、快感かもしれません。(特に生徒たちが可愛すぎる・・・v) そんなわけで、キャラクター紹介です。 1)主人公・・・デフォルト名(桐原珠美)。小説でもそうだったので、この名前でプレイしました。何よりデフォルトだとすべてセリフが「きりはらせんせい」「たまみちゃん」などと声つきになるのが嬉しいです。新米教師ってただでさえ大変なのに、ロゴスを解放とかわけのわからないことをしなくてはいけないんだから桐原先生はかなりタフな気力の持ち主だと思います。たしかに熱血教師ではあるのだけど。 いきなりキスされたり押し倒されたり、抱き締められたり襲われそうになったりしてるのに、全く男性恐怖症にならないのが不思議です。順応性がありすぎというか・・・ たしかに「ハートの国のアリス」でも、同様なことがありましたが、あれは攻略対象を特定したルートで条件が発生した時ですよね。でも、この花宵は本ルートで、1日のうちにあちこちで「いきなりキスされたり押し倒されたり、抱き締められたり首しめられそうになったり襲われそうになったり」してるんですよ。 怒涛のような毎日です。皆さんおっしゃってますが、まさに昼ドラのような展開。次から次へと何事か発生するので息つくヒマもありません(なんちゃって) 選択肢は結構面白いものもありますね〜。実際攻略関係なしに「地」で選択したら、たぶんバッドエンドだろうなって思います。 2)宝生菫・・・月華修学院の2年生で、宝生家の分家にいて第2継承者。綾芽の妹の許嫁。 別に狙っていたわけではありませんが、一番最初にEDを迎えたのは菫くんでした。 最初挨拶もろくにできないのかと思うくらい無愛想な男の子ですが、実は1番ピュアで可愛い奴だとわかりましたv 高校生なのにママにべったりなのは閉口しますが、双子の弟ともゑくんとセットでも可愛いです。 赤くなって照れるとこがなんとも可愛すぎる・・・・vv 言葉がなんか堅苦しくて、真面目な性格もグッドです。「〜してはダメだ」の言い方がクセかな。 真面目さゆえに、全然甘いムードじゃないのに、たまにいきなり直球を投げてくるのでグッときますね。 「綾芽と結婚したらダメだ」とか「先生、俺と結婚して」とか、「今日だけ俺の恋人になって」とか。 普段はぶっきらぼうなのに、思わず先生に抱きついたり、ともゑに無理やり先生と手を握らされたりしても離そうとしなかったり、何気ない仕草がなんとも言えませんv 一生懸命さがあってほのぼのします。結構お気に入りですv ちなみに主人公のことは「お前」「桐原」「桐原先生」と呼びます。 3)宝生綾芽・・・菫と同じく、月華修学院2年生で、宝生家本家の生まれながら第1継承者。 周りの者は綾芽には逆らえないそうです。なので、オレ様です。 しかし、態度がでかいだけでなく、勉強もスポーツも全国トップクラスで、何もやってでもできないことはないというぐらいの優等生。にもかかわらず、いきなり主人公に無理やりキスをした無礼者です。 口が悪くて意地悪で自信家で、でも実は悲しい過去を隠した繊細で優しく気遣い上手なとても頼りがいのある子でした。 当初主人公をなんとも思ってなかったのに、ロゴスを解放されてからは主人公への好意を隠すことはしません。積極的にくどく感じですかね。それがまたドキドキするのですよ。けっこうクラリときますv あと、一番継承者としてふさわしいと思うのに権力欲もなく、「もしサラリーマンになったら」という夢を語る綾芽は可愛いです。「メシ・風呂・珠美」ですよ。 どちらかというと、綾芽のほうが主人公よりも大人で、リードしてくれるタイプですね。 ダダをこねる主人公に綾芽がため息ついてます(笑) ちなみに主人公のことは「桐原」「桐原先生」「アンタ」「お前」と呼びます。 4)城崎ともゑ・・・綾芽と同じクラスの月華修学院2年生。菫の双子の弟で菫が大好き。ただし、両親が離婚して籍も姓も母方となってます。勉強大嫌いのサボリ魔。当然成績は悪いようです。 これは・・・一番声が・・・ヤラれます。上手いです、保志さん。 ともゑくんは情緒不安定な感じで、危ういです。主人公を慕っているようで本気か冗談かわからなかったり、いきなりキレたかと思うと首を絞めるわ、噛みつくわ、襲ったりするわで、かなり危険人物です。 でも、たしかに甘え上手で可愛いんですよ。まあ、だからこそ、いろんなお姉さんたちと付き合ったりできるのだけど。(う〜ん。でもやっぱいろんな女性と関係をもつのはちょっと賛成できないな〜。避妊やAIDS大丈夫??) まあ、それもすべてロゴスが解放されるにしたがって落ち着くのですけどね・・・ 菫とは正反対です。あと人の気持に敏感すぎて自分を痛めちゃうところがあるとか。 「僕の知らないところで珠美ちゃん、イジメられちゃったのかな」とか 「怖くな〜い、怖くないよ、ねっ」とかいう場面が好きです。 綾芽に対して露骨に嫉妬するとことか?怒らすと怖いのは変わってないかも。 「ム〜、綾芽ばっかりヒイキして」とか 「浮気は許さないよ。綾芽には絶対渡さない」←このセリフ怖いんだけどね。 主人公のことは最初から「珠美ちゃん」と呼んでます。 選択肢でわりと恋愛度がすぐに高くなるので、他のキャラを攻略する時は調節するのが難しいです。 5)宝生桔梗・・・最初イラストを見たときに一番違和感があった人です。見た目は金髪のパープルな瞳で外国人なのですが、れっきとした日本生まれ日本育ちの国語科教師です。26歳。一応、主人公の上司にあたり綾芽とともゑのクラス担任です。 性格的に人をサポートするのに優れているような感じがします。そのせいか義兄の葵(理事長)の仕事も手伝うことになる苦労人です。彼の過去もロゴスの影響で暗いものです。ただ、それを表に現さない分、笑顔の裏で何を思っているかわからない怖さがあります。実際企んでますが。 声は諏訪部さんなのでよいですv落ち着いた丁寧な話し方です。(ロデのルキアを育てた司教さんと似た感じ)でも、攻略対象としては私はちょっと避けてしまいます。やはり得体が知れないからでしょうか。 しかし、人のワイングラスで飲んだり、首のキズを「消毒です」ってなめたり、やはり宝生の人は手が早いですね。父の遺伝でしょうか??・・・てか、主人公ももっと気を付けてください(苦笑)スキありすぎ。 6)桜沢響・・・葵を飛び越して先に攻略してしまいました。41歳の宝生家の執事ですが、先代連太郎氏つきの召使いとでもいいましょうか。なんでもこなします。 この桜沢さんはPS2版で攻略できるようになったとか。そのせいか無理やり途中から桜沢ルートへ突入します。 (一応、宝生家の人を3人以上クリアしないとルートが開かれないそうです。ただ、3人クリアすればいいだけなので、別にクリアデータから始めるとかいったデータの引き継ぎとか関係ないみたいです) 桜沢ルートに入ると、ロゴスの解放はそっちのけで話が進みます。毎日先生は学校と宝生家を行ったり来たりで、あとは桜沢さんとティータイムかお出かけがほとんどです。ちょっとつまらないなあ。 そんなわけで私はあまりときめかなかったのですが、この桜沢さんは「花宵」の中で一番まともで常識人だそうで人気があるようです。しかし、主人公のことを「お嬢様」と呼んだり、いくらお世話を任されているからといって、朝起こしてくれたり部屋の掃除までしてくれるとはタダものじゃないと思います。 (20代の娘さんの部屋を掃除させていいものか、しかも朝部屋に入ってくるのもなんだかな・・・) しかし、ふと書いていて思ったのですが・・・桜沢さんの過去が気になりますね。執事になった頃とか、連太郎さんとの話とか、年の近い紫陽さんとの出会いとか、そのへんがゲームでも語られていたらもっと深みがあったのでは?と残念です。 主人公も他のキャラではロゴス解放が先にあってそれに恋愛が付加されてる感じなんだけど、桜沢さんはロゴス関係ないから、主人公もわりと恋愛まっしぐらって感じです。マシだったのはそのまま終わらずに途中で紫陽さんがちょっかいかけてきたことかな〜、もう少しつっこんで欲しかったけどね。で、自分とは身分違い?で、綾芽の許嫁だから主人公とは一緒になれないと離れようとするところはよかったです。 しかし、何より桜沢ルートでツボだったのは、桜沢に恋する主人公を想う綾芽とかともゑですよv 特に綾芽が、他の男を思う主人公に、押すに押せない雰囲気はなかなかツボでした(Sでゴメン) ちなみに桜沢さんは、グッドEDとノーマルEDとバッドEDを見ました。 番外)おでんED これは大笑いしました。主人公の名前を「おでん」にすればいいだけなんですけど、自己紹介するたびにキャラが口にするコメントがもう・・・超おかしいですv (以下、ネタバレOKな方は反転してね) 主人公「桐原おでんです」 桔梗「私もおでんが大好きですよ」 綾芽「・・・・」 ともゑ「わ〜、僕おでん大好き」 菫「ちくわぶ・・・・」 葵「やけどしそうな名前だな」 そして連太郎さんとの対面。 主人公「桐原おでんです」 連太郎「・・・・・・」 綾芽「おでんが食べたかった、と」(通訳) 残念ながら連太郎さんに挨拶したところでEDで、しかも初回しかそういうコメントにならないというから残念です。何度も聞きたいよう。(でも、なんで「おでん」なんだろう?) ちなみに他のキャラと名前がかぶっても何の変化もなかったです。 |
以下、またクリアしたら書き足します。(続く)